バラの冬剪定 切る位置は株の大きさの半分以下に
冬にバラを剪定する必要があるのはわかったけど
どれくらい切ればいいんでしょう?
目安は株全体の大きさの約半分から3分の1程度、
冬の剪定はみなさんが思っているよりも結構がっつり切っちゃいます!
剪定前の「ローズシナクティフ」
最近は冬も暖かいせいもあってか、まだ葉が青々と生い茂り
赤い新芽までのぞいています。
↓それを半分以下の高さまで剪定します。
茂っていた葉や新芽も容赦なくすべて落としてしまいます。
バラの冬のお手入れ どうして剪定するの?
せっかくこんなに大きくなって、葉や新芽も元気なのにこんなことして大丈夫なの?!と心配の声が聞こえてきそうですが、これが冬のバラの正しい姿なのです。
ではどうしてすべての葉を落とし、こんなに短く切る必要があるのでしょうか?
バラは剪定した一番高い場所から芽を出す性質があるから
頂芽優勢の法則といって、一番高い場所から芽が出て花が咲く性質があります。
冬剪定するときは、花を咲かせたい位置を想定して主枝を切ります。
ブッシュ仕立てで目線の高さくらいで咲かせたいとなると、春夏の株の大きさの半分以下程度の高さまで切る詰める必要があるわけです。
冬剪定で深く切るのをためらってしまうと、年々バラの樹高が高くなりだんだん上の方で咲いてしまい見えなくなってしまうというのは初心者さんあるあるですね。
細かい枝を整理して芽の数を減らす
目安として鉛筆の細さ以下の細い枝はすべて根元からカットしてしまいます。
バラは春になるとすべての芽からつぼみを出そうと頑張ります。
しかし、細く小さな芽からは小さなつぼみしか出ません。
たくさんの多すぎるつぼみから小さな花をたくさん咲かせるよりは
ある程度良いつぼみを出してくれそうな枝や芽を選んで残し、
精鋭のつぼみに素晴らしい花を咲かせてもらおうという作戦です。
バラについた病害虫を来年に持ち越さない
前年度の葉を残すと、病害虫がそこで越冬するのを許してしまいます。
葉っぱや要らない枝を一掃することで、病害虫を見つけやすくなり対処しておくことで
来年度に持ち越さないようにします。
主枝につくカイガラムシや、土に潜むコガネムシの幼虫、葉の裏のハダニなど
春を迎える前に一網打尽にしておきましょう!
冬のバラは休眠中 しっかりと休ませてあげることが大事
「春夏はあんなに活発だったのに
寒くなるにつれて葉が落葉し、新芽も出ない。。。
主枝は赤茶色に変色しだして、もしかして枯れちゃったのかな?!」と心配しなくても
これが冬のバラの正しい姿なんですよ。
活動期間ではないので頻繁な水やりは必要ありませんが、きちんと生きているので
様子を見ながら1週間に1回程度は水やりをしてください。
バラの冬剪定を終えたら
ご近所の方に「枯れちゃって残念ね」なんて言葉をかけられたという
面白エピソードも耳にします ^^
バラもお世話する私たちも春までのつかの間の休息。
しっかり休んで春に備えましょう。
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