バラの夏剪定・方法とポイントは?

過酷な真夏を乗り越えて

いよいよ秋に咲かせるバラに向けて「夏剪定」という作業を行います!

必ずしも行わなわなければいけない作業ではありませんが、秋にタイミングを合わせて咲かせるのに有効な方法です。

夏の元肥えの施し方は、鉢バラの場合は(10号鉢)固形の有機肥料を鉢の周囲に(多めの一握り)与えます。

地植えの場合は、固形の有機肥料を30㎝位離れた周囲にできれば浅い溝を掘り約120g(三握り)ほど与えます。

 

バラの夏剪定とは?

四季咲きの木立、シュラブに対して、開花時期を10月後半から11月上旬に合わせるために意識的に行う剪定のことです。

バラは剪定し、新芽が出てから45日前後(品種による)で開花するとされており、名古屋の地域では9月の上旬までに夏剪定をすることで、秋のちょうど良い季節に一斉に花を咲かせることが出来ます。

一季咲きのつるバラなどは対象になりません。

夏剪定のポイント

どれくらい剪定するの?

株全体の、上から3分の1程度

冬の剪定と比べると、かなり浅めのイメージです。葉のついてない枝は花が咲かない可能性があるので、なるべく葉が多く残る様に意識して剪定します。

↓夏剪定前

勢いのある枝が伸びて、花やつぼみもたくさんついています。

↓夏剪定後

さっぱりと同じ高さに切りそろえ、なるべくたくさんの新芽がでるようにすべての枝にハサミを入れます。

今ついているつぼみや新芽も切っていいの?

秋に花を咲かせるのが目的ですから、剪定する時点でついているつぼみや新芽も剪定します。

↓必ず元気な5枚葉の上で剪定するようにします。

遅咲きの品種、気温が低いと咲きにくい品種

バラの中には、春の開花の時期でもいち早く咲くものを早咲き、早咲きの品種が散るころに咲き始める品種を遅咲きということがあります。

何が違うかというと、剪定し新芽が出始めてからつぼみ~開花に至るまでの時間が短いのが早咲き、逆に時間がかかるものが遅咲きです。

夏剪定の場合、遅咲きの品種の剪定が遅れると、開花のころ気温が低くなりすぎて咲かない可能性がある為、8月の下旬ころから剪定を始めてもいいかもしれません。

遅咲きの代表的な品種は「ナエマ」などです。

同様に、気温が低いと咲きにくい品種も意識して早めに剪定をしておくと良いでしょう。

夏の間に葉っぱが落ちて、どこを切ればいいかわからない!

夏の間、黒星病や害虫によって樹勢を落としてしまったバラもあるでしょう。

そういう時は無理に剪定せず、様子を見ましょう。

夏剪定はあくまでも秋に一斉に花を咲かせるための調整のためにするものであって必ずやらなければいけないわけではありません。バラが調子を崩しているならば、元気を取り戻してあげることが先決です。

夏剪定はやってもやらなくてもどちらでもいい

夏剪定は必ずやらなければいけないわけではありません。

夏の気温が高い時期よりも、秋の気温が低くなってからの方が充実した花が見られるために開花時期を調整するだけのことなので、

・気温が高くても素敵な花を咲かせてくれる

・一斉に剪定してしまってはこれから1か月半どうやって花のない生活を送ればいいかわからない

・今つぼみを摘んでしまったら秋咲いてくれるかどうかわからない

などなど、ご自分の経験や都合に合わせ、さじ加減していただいてかまいません。

しかし秋の花は格別

春の爆発的な開花とは違って、秋はひとつひとつのお花を楽しむことができ、ピンと張りつめた冷たい空気の中では花姿はもちろん香りまで際立ちます。

病害虫の影響を受けにくいところもいいですね。

夏剪定をしっかり行って、ぜひ秋のバラを楽しみましょう。

 

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